2019年 01月 29日
素材について
カブの季節。
カブには、可愛らしい見た目にそぐわず、エグ味や、食感の多様さがある。
多様さがあると言うと、聞こえはいいが、これと言っての決め手がない食材でもある。
腑に落ちない食材なのである。
大根のように美味しい出汁と煮込めば、しゅんと染み込まない。
だが、酢漬けにすると、なんとも言えぬしっとりと漬かる。
また、油との相性が良く焦げ目がつくくらいにこんがり焼くと、
煮込みでは出せなかったしっとりさが出る。
また、エグミと油が調和する。
一つの素材を見つめているだけで、
周辺の関係性と発想、展開、探求、存在意義へとつながっていく。

建築において、素材を語るに色目を添えて見る時代の中、食に置き換えると腑に落ちる。
食が、サプリメントで栄養を摂取する時代になるまでどのくらい先になるのだろうか?
現実、相当先であるだろう。
建築において、そこにある素材(物質素材、環境、社会心理、家族(人間)関係)を見つめる事は、
哺乳類が形を変えるまで存在し得るだろう。
その関係性の中に、価値観と論が様々存在するだろう。
その中で何が変わらなないもので、どう、向き合っていくか。
生活のベースに素材との対話がある事がどんな世界にも通ずる変わらないものであることは、
なんて幸せな事なんだろうと食材と対峙しながら改めてそう思う。
建築も同じ。
食と同じライン(歴史)の存在である。

冬の自家製野菜と毎度の仕込み(素人)より
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2019 01 季節の食卓 toki no syokutaku
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